人物レポート

大物ワークで一番大切なこと

坂下鉄工所で一番大きな門型マシニング、RB-8VNのオペレータの小門さん。勤続10年以上、寡黙な人柄で社内の信頼も厚く、この大型5面加工機を任される機械課の小門さんにお話をお伺いしました。

加工製品自体が大きくなれば、当然、製品そのものも高価に価格も大きくなり、でも大きくなるからといって精度がゆるくなるかといえばそんなことはなく、平面度1/100の世界で加工作業を行なっていかなければいけない。

大型5面加工機オペレータの小門さん02

失敗の2文字がとてつもないプレッシャーとしてのしかかる大型製品の加工作業、俗にいう大物ワークにおいて一番大切なことを聞いてみると、

『失敗を恐れないことです』

きっぱり淡々と喋る小門さん。失敗の2文字がとても恐怖な作業において、失敗を恐れないことというのが、逆に何とも言い難い職人世界の難しさを表しているようにさえ思えてきますが。。。

大型5面加工機オペレータの小門さん04
大型5面加工機オペレータの小門さん03

もちろん相応の技量が必要なことは言うまでもありませんが、製品にはリードタイムや納期が存在するわけで、失敗を恐れないというこの気持ちが備わっていないと作業が前に進んでいかないことはおろか、肝心の技術も身についていかないということなんだとか。

現に社長の指導においても、「プレッシャーを感じるな!潰してもええッ!」「失敗したら失敗したでええから!」「早くすることを目指していけ!」と言われるようです。

大型5面加工機オペレータの小門さん05

『まッ、言い換えると、ようけこなして売上げ上げろってことですよッ笑』とニッコリされる小門さんのユーモアに、技量と人柄の奥深さ、仕事への自信を感じずにはいられません。

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